六九工藝祭@松本

今年は古道具を中心にオレクトロニカと共に参加します。

2023.5.27–28
2012年に始まった六九クラフトストリートは10年の節目を迎え2022年から「六九工藝祭」として再出発しました。今年は新しい会場と新たな作り手が加わり、2回目の工藝祭が開催されます。

#六九工藝祭アーティストキュレーション
作家は作り手であるとともに、秀れた眼を持つ選者であり、独自の広いネットワークを持つ存在でもあります。そうした作家の独特な視点から生み出された展覧会空間を見てみたいという動機から、一作家を選び、その方には自らの個展ではなく、作り手らしいキュレーションによる展示をお願いすることにしました。これはアーティストの活動の背景やその可能性を探り、
アーティストによる工芸キュレーションの環境を育んでいきたいと企画されたものです。本年はハタノワタルさんにその役を担っていただきます。(三谷龍二)

【Gallery】
①10cm「うつわのそれから」展 三谷龍二
②Roundabout/Outbound
③KiKU 竹俣勇壱、杉田明彦、郡司庸久・慶子、富井貴志、山野アンダーソン陽子、角田淳
④さる山 古道具、猿竹工芸商會、オレクトロニカ、ユンヌフィグ
⑤minä perhonen 松本店
⑥gallery yamahon
⑦guú by kanam 森岡成好・由利子展「工藝前夜」
⑧ハタノワタル/Oku2 ハタノワタル、大橋史人、津久井珠美、石黒幹朗、平間磨理夫
⑨m4Gallery

【Food】
a. クレアパ
b. オオヤコーヒ焙煎所、Portebonheur
c. そればな、花果、草譯、和菓子 七草

【会場】
①10cm
②高松屋
③ことの葉(@hanaya_kotonoha)
④相模屋(#相模屋)
⑤minä perhonen 松本店
⑥バンタム(#バンタム)
⑦guú by kanam
⑧油三洋裁店(#油三洋裁店)
⑨前田木藝工房 m4Gallery
a. 森脇刃物店
b. 10cm 前庭
c. 大手門平面駐車場南公園

graphic design: サイトヲ ヒデユキ(@saito_hideyuki)

「がらくた展」@ギャラリーブリキ星 “odds and ends” @gallery BURIKIBOSH

「がらくた展」@ギャラリーブリキ星に参加します。

於 「ギャラリーブリキ星」
東京都杉並区西荻北5-9-11

2023年3月17日(金)、18日(土)、19日(日)
12:00–18:00

antiques+ ふくや
ギャラリーブリキ星
さる山
ナイマ
mabsau
骨董うまこし

皆様のご来場を心よりお待ちして居ります。

“odds and ends” @gallery BURIKIBOSH

Fri. Mar. 17–Sun. Mar. 19, 2023
12:00–18:00

antiques+ Fukuya
gallery BURIKIBOSH
saruyama
naima
mabsau
antiques Umakoshi

at ‘gallery BURIKIBOSH’
5-9-11 Nishiogikita Suginami Tokyo/167-0042 Japan

Please come see them.

六九工藝祭@松本

六九工藝祭! 松本にて。金工家の竹俣勇壱さんと共にさる山で参加致します。

https://www.69kougeisai.com

松本で皆さまにお会い出来ることを楽しみにしています。

こちらは、開催することが叶わなかった2020年の六九クラフトストリートDMのために書いたテキストに修正加筆したものです。↓

バタフライ・エフェクト
2016年から2019年まで毎年開催されてきた六九クラフトストリートは晴れることが多かった。関係者の日頃の行いがよいからだろうか。しかしよく考えてみれば、晴れの多い松本で、しかも五月に三日間だけなのだから、確率的に言えば雨が振る方が珍しい。それでも過去に大雨の日が一日だけあった。関係者の中によほど素行の悪い者がいるのだろうか。とは言え、嵐でなかっただけよしとしよう。
ブラジルでの一匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか。1972年、気象学者のエドワード・ローレンツがアメリカ科学振興協会で行った予測可能性についての講演のタイトルである。ローレンツはコンピューターシミュレーションによる気象モデルを観察していて、取るに足らないような初期値の極わずかな違いにより、気象パターンの結果が大きく異なることを発見した。カオス理論におけるこの性質の寓意的な言い換えがバタフライ効果であり、これをもってローレンツは長期予測不能性の提言へと至った。一匹の蝶が羽ばたく程度の非常に些細なことが、徐々に予想もしないような大きな現象の引き金になるというのである。
一枚の皿に、一本のスプーンに、一着のワンピースに、一冊の本に、一体どれ程の力があるというのだろう。それはすぐに感じられるものもあれば、長い時間を掛けて感じられるものもある。お気に入りの器を使うだけで、何ていうこともない食事が一層美味しく感じられることもあるし、今日の完璧なコーディネイトのおかげで一歩を踏み出せることもある。些細な上機嫌の連鎖が、思ってもみないような素晴らしい景色を見せてくれることもあるし、私を越え、どこか遠くの会ったこともない人の幸せに繋がっていることだってあるかもしれない。こんな想像は、映画の中だけに留めておくべきだろうか。あの本との出会いが今の私を作ったと何年も経って気が付く。随分遠くへ来たものだ。そんなドラマは平凡な人生には起こり得ないだろうか。その答えを一番よく知っているのは、使い手である。
使い手に届けるのは伝え手である。一つのものには、作り手の感じたこと、考えたこと、見聞きし体験してきたこと、身に付けた技術、その全てが含まれている。生まれた時、ものはすでに充実していて、もう存在しているだけで十分であるかのようにも見える。しかしそれだけではまだ孤独に空を漂っているにすぎない。それを伝え手がつかまえ、羽ばたかせる。空間を相応しく整え、魅力的に配置し、届くよう言葉を添える。バタフライ効果は羽ばたきによって始まるのだ。
ものは人の喜びを伴った時、相乗効果のようにして、大きな力を発揮する。それぞれの実感が大きな渦となって、誰も想像もしていなかったような現象を引き起こす。それは一人一人のうちにも起きるし、世界のうちに起こることもある。様々な要因が重なり、影響し合い、常に他でもあり得た可能性をはらみながら、一度きりの姿を見せる。同じ現象は二度と起こらないし、再現することも出来ない。ローレンツの観測通り、極わずかな違いで結果は大きく変わるのである。もし私たちが同じ時に、素晴らしい現象を共有出来たのだとしたら、その幸せを存分に享受し、感謝しようではないか。現象が消えても、ものは作り手の意図を越え、国境も時代も越えて、生き、残っていく。そこに喜びがあるならば、また蝶は羽ばたき、新たな現象が生じるだろう。願わくは、一匹の蝶があちこちで羽ばたき、不機嫌を吹き飛ばし、上機嫌の渦がそこらじゅうを席巻することを。
待ちに待った2022年、六九クラフトストリートは六九工藝祭に名を変え、三年振りに開催される。様々な人々が集い、見たり触ったり売ったり買ったり話したり聞いたり食べたり飲んだり怒ったり笑ったりして、いつものあの通りを行ったり来たりするだろう。カオスは避けられない。予測は不可能なのである。だからまた五月に松本へ行きたくなる。
二日間、大いに晴れることを祈って。
——山本千夏

さる山スタイル2@工芸青花

今年6月に刊行した『工芸青花』16号の巻頭特集は「『さる山』の店と仕事」でした。2019年に閉店した「さる山」とはなんだったのか、を考える記事で、味読にたえる猿山修論がそろいました。店は閉じましたが、デザイナーであり骨董商であり音楽家でもある猿山さんの仕事はつづいています。陶磁器、ガラス、金工、古物、グラフィック等、今展は、「さる山のいま」を知るとともに、(復古趣味とはことなる)工芸の最良の前線を知る機会ともなるはずです。

会期|2021年10月29日(金)-11月2日(火)
   *10月29日は青花会員と御同伴者1名のみ
時間|13-20時
会場|工芸青花
   東京都新宿区横寺町31-13 一水寮101(神楽坂)

詳細はこちらから。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20211001.html

展覧会と合わせてこちらも公開しました。

通信講座|工芸と私13|
猿山修+沢山遼+山本千夏|
「さる山」のいま
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=672

「満月の生活直売店」出品のお知らせ/さる山とunefig.

さる山とunefig.が「満月の生活直売店」に参加します。
満月の生活直売店は、親愛なるomotoの康人さんと智子さんが月に一度、満月の日にだけ開くお店です。その名の通り、omotoの厳しい目で選ばれた衣食住に必須の品々が並びます。お声掛け頂いてから早数ヶ月、やっと参加出来ること、今から楽しみです。
omotoのお二人とは、気が付けばもう10年以上のお付き合い。それぞれがそれぞれの道を歩んできて、すごく頻繁に会うわけではないのですが、お互いの仕事をちゃんと知っていて、会った時にはすぐにいつもの感じで楽しくなってしまう、本当に出会えてよかったと毎回実感します。

さる山からは定番の自在鉤等の金物を中心に、一部プロダクトや古物も少し、unefig.からは既出のコレクションを全部持って行きます! ランジェリー等はご試着も可能ですし、気に入って頂けたら、いずれもその場でご購入頂けます。
猿山も山本もまいりますので、ご質問等ございましたら、ご遠慮なくどうぞ!
——山本千夏

満月の生活直売店
いわき市平谷川瀬1-19-6
2021年3月29日(月)12-20時
instagram: omotonoseikatsu

浅草千束「さる山」開店、今回は二日間。

浅草の奥、「千束」という吉原遊郭跡近くに移った「ギュメレイアウトスタジオ」と「ユンヌフィグ」は、下記日程にてオープンスタジオを行います。
「ギュメレイアウトスタジオ」は古道具を中心に猿山の関わったプロダクト等を、「ユンヌフィグ」は定番のランジェリー等の販売を致します。
小さく「さる山」の復活です。皆様のご来場を心よりお待ちして居ります。
——猿山修、山本千夏

於 「ギュメレイアウトスタジオ」と「ユンヌフィグ」
111-0031 東京都台東区千束3-4-2

2021年2月13日(土)と14日(日)
1–6 pm

‘guillemets layout studio’ and ‘unefig.’
have open studio on the following schedule.

Sat. Feb. 13–Sun. Feb. 14, 2021
1–6 pm

at ‘guillemets layout studio’ and ‘unefig.’
3-4-2 Senzoku Taito Tokyo/111-0031 Japan
https://guillemets.net/
https://www.unefig.com

Please come see them.

骨董酒器・道具を集めた「月光値千金」展@東青山

今年も「東青山」にて京都大吉の杉本理さん、四日市の内田鋼一さんと共に古物を販売します。
是非お出掛けください!

「月光値千金」展
今年は十三日が中秋の名月だそうです。一日遅れ、とはなりますが、秋の夜長を愉しむための酒の器と道具を列べます。
初日夕刻には、展示の器でお酒を振る舞います。
大吉さん、猿山さん、内田さん、いつもの顔ぶれでお待ちしています。
2019年9月14(土)15日(日)
正午→午后7時

東青山
107-0062
東京都港区南青山6丁目1番6号
パレス青山1階
03(3400)5525
http://www.higashiaoyama.jp/

“Get Out and Get Under the Moon” exhibition | antiques
Sat. Sep. 14—Sun. Sep. 15, 2019 open: 0—7 pm

at “HIGASHI-AOYAMA”
6-1-6 1F Minami- aoyama Minato Tokyo/ 1070062
81(0)3-3400-5525
http://www.higashiaoyama.jp/

Please come see.