unefig. オープンアトリエ/東京蔵前

9月に発表しました 5th collection が縫い上がってまいりました。


photos: Hiroko Matsubara
hair makeup: Hiroko Ishikawa(eek)
model: Chie Yanagawa(AMAZONE)

柔らかなニットの下に滑らかなシルクのランジェリー。冬に是非素肌で体感していただきたい組み合わせです。今週末からのオープンアトリエでは実際に手に取り、ご試着、ご購入いただくことも出来ます。
予約不要ですので、お気軽にお出掛けください。

12/16(土)ー19(火)
13:00-18:00
ユンヌフィグ・アトリエ
東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル4F
*国際通り沿いにある「改」というラーメン屋さんの右側にビル入り口があります。階段で4Fまでお上がりください。

また、unefig. BASEショップにも12/13(水)に入荷予定です。遠方のお客さまやオープンアトリエにいらっしゃれないお客さま、お待たせいたしました。
https://unefig.theshop.jp

山本千夏 (ユンヌフィグ—unefig. )
https://www.unefig.com
@unefig_japan

“unefig. × vintage” 展のお知らせ

unefig.セレクトによるヴィンテージアイテムとコレクションを合わせてご覧いただく、“unefig. × vintage” 展を開催します。




一昨年にご好評いただきました展覧会の2回目です。
ヴィンテージアイテムはランジェリーをポイントに着こなしを楽しめるものの他、シンプルで上質な素材のニット、バッグやアクセサリー、シューズ等、お求めやすい価格のものを少しずつ取り揃えました。
蚤の市をふらりと歩いて気に入ったものを見つけるような楽しさを感じていただけましたら嬉しいです。
既出コレクションの販売、最新のコレクションもご試着いただき、ご予約も承ります。
アポイントの必要はありませんので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
皆さまとお会い出来ますこと、心より楽しみにしています。

――山本千夏 (ユンヌフィグ—unefig. )

“unefig. × vintage”
2023.10.19(Thu.)–22(Sun.)
13:00–18:00
ユンヌフィグ・アトリエ
東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル4F
https://www.unefig.com
@unefig_japan

unefig. 5th collection展示会のお知らせ

「like petals」
蓮の花には独特の美しさがある。池一面に咲きこぼれる様子は、もう桃源郷そのものである。冬枯れの茶色の池を知っていればなおさら、別世界に来てしまったような気になる。泥から真っ直ぐに一本の茎を伸ばし、大輪のピンク色の花を咲かせ、ゆったりと風に揺れる姿は、しなやかな女性の姿を連想させる。泥水の中に沈み込み、待つ間にも栄養を吸い上げ、充分に蓄え、少しずつ上へと伸びていく。したたかさがなければ花を咲かせることは出来ない。ふっくらとして色を滲ませる蕾には、ときめき弾むような予感が包まれている。花びらは一枚また一枚と開き、蜜を求める蜂を向かい入れては、またゆっくりと閉じる。それが数日繰り返され、やがて儚く花びらを落とす。そうして散り落ちた花びらに映るのは寂しさや悲しみだけではない。生きた彼女自身への祝福のようでさえある。だからこそ、美しい。花の一生は女性の一生にも重なり、今日一日の中にも、この一瞬にもある。私たちは何度だって咲き、祝福の花びらを降らすだろう。




五つ目のコレクションは、儚く軽やかな花びらのようなものにしたいと思い、これまでも多用してきたシルクサテン100%の生地をホットピンク、パープル、ピンクベージュで染めました。unefig.定番のブラックやグレーも忘れずに。クロスバックブラは三角形のシンプルなカップに背中で交わる細い肩紐が特徴です。細い肩紐は好きだけれど、なで肩で動くうちに落ちてきてしまうのがストレスという声に応えます。最初のコレクションで発表以来好評のティバックブラは微細にラインを変更し、新色も加え、再びお目見えです。どちらのブラもカップ部分に入れるシルク生地を増やし、よりトップの響きが軽減されるよう工夫しました。トラペーズメッシュパンティはハイウエストの形のサイドにメッシュを入れることで、安心感とセクシーさを両立させました。リバーシブルパンティはその名前の通り二枚の生地を重ね、表裏同じ縫製で仕立てた贅沢な作り。形はあくまで軽やかに、生地の重ね使いでより丈夫に。ゴムの使用も最小限にし、肌当たりも一層優しく。どちらのパンティもより長く履いて頂けるよう、ヒップとクロッチの縫い合わせ箇所を改良しました。クロップドタンクは短めの丈のゆったりとしたシルエット。ブラをちらりとのぞかせたり、他のタンクトップと重ねるのもおすすめです。コンバーティブルトップはシルク58%、ウール42%の混紡で柔らかく、さらりとした肌触り。現品限りの貴重な生地です。前後どちらを正面にしてもよく、裾のタイを緩く結んだり、ウエストに巻き付けたりと、ブラウスとジャケットの間のような感覚で、様々にコーディネイトをお楽しみ頂けます。ブラック、グレー、ピンクベージュの三色展開。何枚もの花びらが重なって一輪の花になるように、色やアイテム同士の組み合わせ次第でたくさんの可能性を秘めたコレクションに仕上がったと思います。
展示会では、サンプルをご覧頂き、5thコレクションのご注文を承ります。既出コレクションの販売もいたします。試着もお気軽にどうぞ。皆さまとお会い出来ますこと、心より楽しみにしています。
山本千夏 (ユンヌフィグ—unefig. )

“like petals”
unefig. 5th collection
2023.9.14(Thu.)–17(Sun.)
12:00–18:00
ユンヌフィグ・アトリエ
東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル4F
会期中はどなたさまもお越しいただけます。バイヤー、プレスの方のみ予約をお願いいたします。 前日までにlingerie@unefig.com、もしくは、メッセージやLINE等へご希望の日時をご連絡ください。

with
photos: Hiroko Matsubara @hirokomatsubaraa
hair makeup: Hiroko Ishikawa(eek) @hiroko.ishikawa.eek
model: Chie Yanagawa(AMAZONE) @amazone_models @___chie11
flower: Kentaro Sugi @sugikentaro @wasurekusa

「unefig. avec humoresque vol.2」のお知らせです。

昨年に引き続き、humoresqueとのコラボレーション展を開催致します。
humoresqueのコレクションに触れる時、目では色の豊かさを、袖を通せばシルエットの優雅さを、そして、肌では上質な素材を感じます。unefig.のアイテムは1st collectionからショップで取り扱い頂き、私自身も日頃からhumoresqueとunefig.の組み合わせを楽しんでいます。ランジェリーは基本的には表に出ないものですが、上に着る洋服の土台となり、その洗練に影響を及ぼすものだと考えています。それは必ずしも体のラインを整えるためだけではなく、リラックスした雰囲気やセクシーな気分を伝えることもありますし、全く存在を感じさせないことで洋服を引き立てること、時にあえて少し見せることで着こなしのスパイスになることもあります。
今回の展示では、humoresqueからはBlack、Gray、Pinkのカーディガンがお披露目となります。シルクとリネンの細い糸で編まれ、光に透ける様子は、まるで薄くて軽い砂糖菓子のよう。強い日差しや冷房から体を守り、着る人を美しく見せてくれるに違いありません。
unefig.からは二種類のタンクトップをご用意します。Type-h tankは以前から作っているType-u tankの胸元の空き具合を少し変更した形、涼やかなWhiteとLight gray、シルクサテン100%です。もう一つはhumoresqueの2023/SS collectionからインスピレーションを得て染めた、極薄いシルクシフォンで作りました。真夏の果実や海辺を連想させるLemonとCoral。ブラウスと合わせたり、タンクトップ同士を重ねたり、ほんの少し色味をさすように肩紐や胸元を見せたり、どうぞ自由にコーディネイトなさってみてください。一部ブラやパンティ等の既出のコレクションも並びます。
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。




photos by Hua Wang

unefig. avec humoresque vol.2
2023.7.14(金)- 16(日)
12:00-19:00
at humoresque shop
港区南青山6-7-1 1F
https://humoresque.jp
@humoresque.humoresque
@humoresque.shop
@unefig_japan

letter from unefig. 14/マルチクロス受注会のお知らせ

“becoming”
release of multi cloth
2023.5.20(St.)–23(Tue.)
12:00–18:00
@ unefig.アトリエ
東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル4F

店舗物件ではない事情もあり、予約制とさせて頂きます。
お手数ですが、ウェブサイトのcontactよりメールにて、他普段やり取りのあるメールやLINE、メッセンジャーやDMからでも構いませんので、ご希望の日時をご連絡ください。


photos: Hiroko Matsubara

一枚の布だけを発表してみたいと思った。シルク100%のシーツがあったらいいのにとリクエストを頂いて、それなら枕カバーも、パジャマもと考えるのがコレクションというものだろうが、どうしても一枚に絞りたかった。出来るだけ余計なことはせず、生地が内包している豊かさが伝わるように。
染め上がった生地が届くと、いつもしばらくうっとりする。何度も使って見慣れているはずでも、毎回、何てきれいなのだろうと見惚れる。一体どのようにしてこのような生地が生まれるのか。福井の機屋さんを訪ねた。機を織ると一口に言っても、実際に織る前にもたくさんの工程がある。織りやすくするために糸を糊付けし、準備する。中でも経糸を用意するための整経はとんでもなく複雑で、織る生地の種類や幅にあわせて必要な糸の本数を緻密に計算し、そのまま機に設置出来るようにきっちりと糸を並べ、まるでインスタレーションのように交差する糸を操り、信じられないくらい小さな穴に糸を一本ずつ通して順序を整えたりと、想像をはるかに超える作業の連続である。機織りが始まってからも放っておくわけではない。一人一人が各々何台かの機を受け持ち、糸を掛け替えたり、調子を確認したり、機械を使っていても、それは紛れもなく手仕事であった。不安定で手の掛かる自然素材が相手であるために、常に調整や工夫が必要で、機械にお任せといった風はちっともない。織り上がった後も精練等、染色前の仕上げの工程が続く。ここでは到底書き切れないが、原料を厳選し調達するところから、丁寧で地道で惜しみない仕事の積み重ね、そして飽くなきもの作りへの情熱によって、あの生地の独特の豊かさが生まれるのだと、どっしりと腑に落ちた。もっと端的に言えば、心底感動した。職人さんたちは真剣に、でも淡々と当たり前の顔をして働いていて、その姿は清々しく、この光景が永く失われないことを心から願った。
絹紡羽二重という生地は、通常の平織りが緯糸と同じ太さの経糸一本で織るのに対し、経糸を細い二本にして織るため、柔らかく、軽く、平らで滑らかに仕上がる。今回使用したような厚みのある生地では、経糸を三本にし、さらに密度を高める。経糸には生糸、緯糸には絹紡糸と使い分けることで、絹紡糸の特徴である落ち着いた光沢、空気を含んだふんわりとした肌触りも感じられる。羽二重は乾燥した地域では製織しにくいことから、古くから北陸地方で生産されてきた。訪れた機屋さんでは、加えて地下水を利用し、年間を通して湿気を保っているそうだ。また、福井の羽二重は、緯糸を水で濡らして織っていく「ぬれよこ」と呼ばれる製法を用いるため、より引き締まり、こしがあって丈夫な生地になるのだという。高度な技術を要するぬれよこ製織が出来るところは四軒にとどまる。厚手の生地となれば、一層難しい。伝統的には着物の裏地や礼服に使われてきたが、生地の性質や特徴から、マルチクロスという用途にも適していると考えた。
生地はすでに充分に満たされているのだから、それを壊すことなく、相応しい形を考えなければならない。その答えのひとつとして、マルチクロスを作った。名前の通り多様で自由な布。シーツとして、タオルケットのような軽めの掛け布団として、ソファカバーに、リラックスタイムにブランケットのように包まれば、身体中の疲れが抜けていくようでもある。シルクは夏は涼しく冬は暖かく、保湿性、吸水性、放湿性に優れている。一年中共に暮らせば、きっとあなたの肌とも溶け合っていくだろう。
生地の素晴らしさを伝えるために、詳細な工程を追うのとは違った、直に核心に触れるような方法が必要だと思った。それには、松原博子さんの写真が応えてくださった。写真に表れている美しさは、生地を構成する糸一本一本の持つ力であり、注ぎ込まれた果てしない時間と数え切れないほどの手の跡だと思う。繭から糸が生まれ、生地に成り、今はマルチクロスの形を伴い、変化の予感の中で、次の手と出会うのを待っている。時は流れ、生成と変化は終わることなく続いていく。

展示会では、サンプルをご覧頂き、マルチクロスのご注文を承ります。ネイビー、ライトグレーの二色展開、限定生産です。あわせて、既出コレクションの販売も致します。試着もお気軽にどうぞ。皆さまのご来場をお待ちにしています。

――山本千夏 unefig.(ユンヌフィグ)

https://www.unefig.com
instagram: unefig_japan