大阪にて開催中の展覧会について、Web Magazine OPENERSに記事がアップされています。
ここにも高木康行氏による一葉の写真を! 宙吹きの成形による手取の軽さ、手の痕跡の魅力を感じて頂けたら幸いです。
http://openers.jp/interior_exterior/saruyama_osamu/news_saruyama_49664.html?top
大阪にて開催中の展覧会について、Web Magazine OPENERSに記事がアップされています。
ここにも高木康行氏による一葉の写真を! 宙吹きの成形による手取の軽さ、手の痕跡の魅力を感じて頂けたら幸いです。
http://openers.jp/interior_exterior/saruyama_osamu/news_saruyama_49664.html?top
昨年大阪淀屋橋にオ—プンした fresco 主宰の辻野剛さんの店、RICORDO(リカルド)にて展覧会を行います。
この数年辻野さんと企んで来た念願のグラスが、株式会社東屋のプロデュースにて本年9月に発表されました。第一弾(まだまだ続きます)とした「さる山」での6型のお披露目に続き、このグラスシリーズの製作元 ‘fresco’ の地元大阪にて「猿山修の仕事」展の核なるアイテムとして、RICORDOに並びます。
2014年11月8日(土)— 18日(火)
open 0— 7 pm 水曜日定休
猿山修在廊日 11月14日(金)
決して奇を衒う創作をせず、古くから親しまれて来た道具たちに習うことから始める。
物が飽和する現代にこそ密度の高い物作りと人の暮らしのあり方を示す。
そんなデザインをされる猿山修さんの作品を一堂にご覧いただける好機となります。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。
RICORDO
大阪市中央区伏見町3-3-3
芝川ビル 201号
06-6210-3959
http://ricordo201.com/
イタリアに古くから伝わる宙吹きガラスの技法を用い、さまざまなお酒や飲みものに合わせてグラスを揃えました。
ガラスの涼しげな印象とは裏腹に、作業はガラス炉の熱気が立ち込める過酷な環境の中で行われます。溶けた柔らかいガラスは黄金色に輝き、一見おいしそうな水飴のようですが、近付いた時の熱とまぶしさが1200℃の高温であることを感じさせます。このガラスを棹に巻き付けそっと息を吹き込むと、水飴状のガラスは瞬時に透明な薄い風船のように膨張します。内側からの圧力によって生まれる、この一瞬の自然な膨らみを捕らえるのが宙吹きガラスです。膨らみつつある形をどこで捕らえるか、その判断がグラスを形作る曲線を決定します。棹を鉄板の上でテンポよく転がし、道具を使いながら膨らんだ風船をカップへと成形していきます。傍らではアシスタントがタイミングよく棹に息を吹き込みます。二人三脚の無駄のない動きはベネチアンスタイルならではの工程です。
‘BAR’シリーズの持ち手部分は、主にアヴォリオと呼ばれる糸巻き状のパーツで構成されています。このパーツは、元来ベネチアンスタイルの大きな特徴である装飾の施された持ち手と薄手のカップをつなぐ役割を果たしてきました。体積の違いによる温度差から、接続時に生じやすかった割れを、アヴォリオを介すことで防いでいます。その機能性と、イタリア中世の建築構造や装飾から影響を受けたと思われるデザイン性とが合わさった知恵の結晶です。
カップとアヴォリオが出来上がったら、最後はフットです。アヴォリオに風船状のガラスを付け、風船の口を広げながら円を描くように押し広げ、底を平らにしてフット部分が完成します。ガラスの塊を平たく押し潰すだけの方法に比べ、一層繊細な仕上がりです。ここでも一手間を惜しみません。
ガラスは冷めるにつれて段々と固まり動かなくなってしまうため、全体的に均一な薄い作りのベネチアンスタイルには、高度な技術とスピードが要求されます。特に小さなグラスはガラスが冷めやすくなるため、作り手の長年の経験に基づく素早い判断が必要です。
伝統的な形を参照しながら、使いやすさをを考慮し、カップや持ち手のサイズを工夫しました。お酒の種類に合わせ、ちょうどよい一杯分をカップの大きさに反映させています。同時に、用途は限定されていませんので、ワイングラスで水やジュースを、シャンパーニュグラスでビールを等、ご自由にお使いください。気軽にお使いいただけるよう、持ち手は安定感のある長さにしました。アヴォリオがシンプルなデザインの中に上品な華やかさを与えています。厚すぎず薄すぎない、手取りの安心感と適度な緊張感、口当たりのよさも自慢です。宙吹きガラスならではの揺らぎや自然な丸みもおいしさに味方します。
日々の食卓から、だれかと過ごす特別なひととき、静かなひとりの時間まで。グラス、飲みもの、場面の取り合わせを多様にお楽しみください。
2014年10月4日(土)より12日(日)迄
初日4日土曜日 辻野氏(fresco代表)在廊
於「さる山」
営業時間 1—6 pm 会期中無休
東京都港区元麻布3-12-46和光マンション101
電話03-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
資料デザイン/山口信博+吉田結
編集/山本千夏
活版印刷/弘陽・三木弘志
制作/東屋
〒141-0022
東京都品川区東五反田5-4-20
03-5798-7510
info@azmaya.co.jp
大分竹田で行なわれる “TAKETA ART CULTURE 2014” にお誘い頂きました。書家の草刈樵峰さんの手による特設会場にて、猿山デザインのプロダクトを展示販売します。最終日には、草刈さんと竹藝の中臣一さんを交えてお話会を予定しています。
詳しくは、下記ウェブサイトをご覧下さい。
http://www.taketaartculture.com/
富山にて下記の展覧会を行ないます。さる山展 guillemets layout studio+saruyama
麻布十番にて古陶磁を含むテーブルウェア等を扱うお店『さる山』
店主の猿山修氏は、グラフィック、プロダクト、空間など、ジャンルにこだわらず独自のスタイルでモノを作り出して行いくデザイナーでもあります。
陶磁、金属、ガラスなど、さまざまな作り手との共有も手掛け、作家の個展なども企画しています。
この度51%では、猿山氏がつくり手と共作してきた品物の数々を、そのつくり手のオリジナル作品とともにご紹介いたします。
会期 8月23日(土)〜9月7日(日) 10:00~18:00
会場 51%五割一分 富山県富山市磯部町3−8−6
tel 076-491-5151
出展作家 濱中史朗(陶磁器)、寒川義雄(陶器)、古橋治人(木工)、辻野剛(ガラス)、竹俣勇壱(金属)他
平成26年7月3日(木) PM13:00–15:00
益財団法人服部植物研究所に石田紀佳/キュレーターと猿山、再び!
http://hattorilab.org/news.html
昨年末に発売し、瞬く間に売切れとなった私家版書籍「大坊珈琲店」が復刊致します。
誠文堂新光社から出る改訂版は、7月中旬の発売を予定しています! 改訂版は少々仕様が変わりますが、大方私家版を踏襲致します。さらに皆様へお伝えしたいことがあります。なんと「大坊珈琲店のマニュアル」と題する第一章が全て活版で印刷されることになりました。関連イベントも予定していますので、改めてこちらのブログでお知らせ致します!
先日、活版印刷でお世話になる印刷所へ打合せに行ってまいりました。社長、職人共に皆素敵な人々です。印刷所の風景を少々。まずは、活字の母型。
手前は、四六判半裁用印刷機。半世紀前のドイツのハイデルベルグ社製。
こちらの印刷機は、菊判全紙の印刷が可能だそうです。
活字の並ぶ姿が、まるで図書室の様な…
素晴らしい職人技。
更に続く、活字… 圧巻でした。