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unefig. 3rd collection 展示会

unefig.より、3つ目のコレクションが出来上がりました。

“entre le chien et le loup”

2021年5月12日(水)–18日(火)
12:00–18:00

unefig. studioにて
東京都台東区千束3-4-2

@unefig_japan
https://www.unefig.com

会期中はどなたさまもお越し頂けます。感染予防対策のため、予約をお願い致します。
前日までにウェブサイトのcontactからメールにて、もしくは、メッセージやLINE等へご希望の日時をご連絡ください。

「犬と狼のあいだ」
“entre le chien et le loup”

フランス語で黄昏時。犬か狼か見定めにくいくらいに暗くなりかけた頃、夜になる前の時間帯のこと。
この言葉との出会いは、レベッカ・ソルニット著『説教したがる男たち』の中、ヴァージニア・ウルフについての「彼女の名前の響きにすら、どこか野性的な趣がある。フランス人は黄昏どきを『犬と狼のあいだ—entre le chien et le loupと呼ぶが』という一節だった。続く文章は素晴らしく、ウルフの本質に深く触れながら、連想ゲームのように言葉を紡いでいく仕方に心動かされた。
一日が終わりに近付く一時の空の色は、単に太陽と月の交代の証にとどまることなく、野性のグラデーションのようでもある。既知から未知へ。明るさが絞られていき、暗闇が現れ始めると、高まる期待と同じくらい不安も膨らんでいく。ロマンティクでもあり、怖くもある。どちらでもない、あいだであることに何か重要な意味があるように思えた。ひとりの人間の中にも犬と狼は住んでいて、行ったり来たりして、曖昧なまま生きている。悠々と越境し、縛られることなく、自由でいたいと強く思う。

あいだにいるということは、昼だけのものでもないし、夜だけのものでもない、見せてもいいし、秘密にしておいてもいい。外へ着ていってもいいし、そのまま寝たっていい。どちらでもいいでしょ、私の好きに、の表明です。野性と手を繋いだまま、洗練も忘れないでいること。それは優柔不断な弱さの結果ではなく、常に心を開き、感じ考えて、一回一回選び取っていく、勇敢な態度の表れだとも思うのです。
3rdコレクションを特徴付ける細かなメッシュ生地は、貴重なシルク100%。儚く、柔らかで軽やかで、華美になりすぎません。肌を生に見せるより、メッシュを通すことで奥ゆかしさを感じさせる反面、かえって大胆にも見える。そんな両義性が魅力です。
メインに使用したのは、1stコレクションと同じシルク100%のサテン生地。肌の上を滑るような質感としっとりとした光沢が特徴で、新色のベージュは昼を、黄昏時のグレーに、黒は夜を思わせます。光によって見え方が変化し、ひとつの色の中にもグラデーションを見出すことが出来ます。
Mesh braは既出のTriangle braを元に、ポイントにメッシュを使用しました。着け心地はそのままに、気分は少しフェミニンになるかもしれません。Mesh pantyはローウエストで両サイドをメッシュに。大事なところは見えませんが、でもちょっとセクシーに。Mesh camiとMesh slipは前後を深めのVカットに、それぞれ背中と裾にメッシュを使いました。一枚でジーンズに合わせて着るという、90年代のようなコーディネイトも想像しています。Mesh tankはなぜだかとにかく大好きなレーサーバック、背中は全面メッシュ。大粒のダイヤモンドより、シルクのメッシュをこんなにたくさん使ったタンクトップを贅沢だと感じます(ダイヤモンドも歓迎)。既出のT-back braやTube braともぴったりです。そして、満を持してのY-back braは、グラマラスな方にもunefig.のブラのフリーな気持ちよさを体感して頂きたく開発しました。というわけで、Mesh braはS、Mサイズ、他の新アイテムはS、M、Lサイズ展開です。そして、人気のTriangle tankにはベージュとLサイズも加わります。

展示会では、サンプルをご覧頂き、3rdコレクションのご注文を承ります。既出コレクションの販売も致します。試着もお気軽にどうぞ。皆さまとお会い出来ますこと、心より楽しみにしています。

会場の室礼は花道家の上野雄次さんにお願いしました。
森に触れにいらしてください。

山本 千夏
unefig.(ユンヌフィグ)

「道端で摘んで生ける」四月——カタバミ oxalis

花生:上野雄次 yuji ueno
撮影:高木康行 yasuyuki takaki

「錫製一葉挿」
製造:坂見工芸 デザイン:猿山修 制作:東屋
“pewter small vase”
metal works: sakami-kougei, design: osamu saruyama, production: azmaya

「道端で摘んで生ける」は、下記ギュメレイアウトスタジオ website から全てご覧頂けます。
https://guillemets.net/tag/%e9%81%93%e7%ab%af%e3%81%a7%e6%91%98%e3%82%93%e3%81%a7%e7%94%9f%e3%81%91%e3%82%8b/

「道端で摘んで生ける」三月——いちご strawberry

花生:上野雄次 yuji ueno
撮影:高木康行 yasuyuki takaki

「錫製一葉挿」
製造:坂見工芸 デザイン:猿山修 制作:東屋

“pewter small vase”
metal works: sakami-kougei, design: osamu saruyama, production: azmaya

「道端で摘んで生ける」は、下記ギュメレイアウトスタジオ website から全てご覧頂けます。
https://guillemets.net/tag/%e9%81%93%e7%ab%af%e3%81%a7%e6%91%98%e3%82%93%e3%81%a7%e7%94%9f%e3%81%91%e3%82%8b/

MABOROSHI 1st product “kouro #01” 予約販売開始

遠く昔しから、日本の美意識が育まれる中で、当たり前の様に「原風景」として広がっていた匂い。「MABOROSHI」は、その一つ一つの魅力を探り、私たちの解釈を加えた「香」や「香を感じるための道具」を日本文化を支える職人たちと生み出していきます。
2021年1月24日より、1stプロダクト“kouro #01”と“maboroshi41 for kouro”の販売開始いたしました。“kouro #01”は、猿山修さんにデザインいただき、波佐見焼のマルヒロさんで一つ一つ丁寧に制作いたしました。“maboroshi41 for kouro”の香は、異なるお茶である日本茶、紅茶、烏龍茶などを含み、お茶を飲んだ時の幻想的な多幸感を体験し、時と共に移ろう異なる香を感じられます。
是非kouro #01で、maboroshi41 for kouroの香をお楽しみください。

https://maboroshi54.com/
#maboroshi54

「kouro #01

現代の生活の中で、香炉を自宅でお使いになっている方は、決して多くはありません。では何故、MABOROSHIから最初にお届けするプロダクトとして、kouroを選んだか。私たちの考える”香”とは、その前後の体験も含めた事だと考えています。その視点で考えた時、香炉という存在は、日常の中で香の体験をお届けするのに相応しいと感じたからです。
「kouroの蓋を取る、蝋燭をセットし、火を灯す。」「蓋に香の元を盛り、燈の上に静かに載せる。」
そして「ゆっくりと漂い始めた香の移ろいと共に、灯の揺らぎを見つめ過ごす。」この一連全てが、香の体験となります。
気持ちの落ち着き、安らぎその後に生まれる喜び。こうした香の文化の一端を、現代の中で自分と向き合う一時として、お楽しみください。

-デザイン-
日本には、独自の香文化を培ってきた香炉の姿があります。kouroのデザインは、プロダクトデザイナーである猿山修氏の持つ古物/モダン、両方の視点から、新たな解釈を加え生まれました。香の広がりを大切にしつつ、現代の生活の中で、kouroの姿やそこから溢れる光、全ての要素を五感と繋ぎ合わせ、あなたらしい安らぎの時間を演出します。

-物作り-
400年前に始まる日本の焼き物の歴史。その発展において、重要な役割を果たしてきたひとつに、波佐見焼(長崎)があります。kouroのデザインを、機能性も含めて生み出すにあたり、多種多様な品を製造し長い年月の中で蓄えられた技術を持ったマルヒロと、MABOROSHIの思想を深く共有しながら試行錯誤の上、実現しました。

¥16,500(税込)

<皿>
直径:15cm
高さ:2cm
素材:陶器

<身>
直径:13.5cm
高さ:8cm
素材:磁器

Design:猿山 修

“maboroshi41”

昔も今も自然の中には香りが溢れています。私たちはその香りに惹きつけられ、長い年月をかけて生活に取り入れてきました。日本においても、香を楽しむ道具選び、それらを扱う動作に至るまで、多様性のある文化として発展してきました。
MABOROSHIでは、最初の試みとして自然の恵みをそのままに体感できるプロダクト「kouro」と自然物のみの素材「maboroshi for kouro」をご用意しました。

maboroshi for kouroの第一段として、異なる茶葉を調合したmaboroshi41は、日本茶、紅茶などを含み、お茶を飲んだ時の安堵やリラックスする感覚を表現し、時と共に移ろう異なる香を感じていただくことができます。

草木の透明感ある爽やかな香り

深緑の奥行きある安らぎの香り

木の実を燻した香ばしい香り

優しい甘みで包み込む香り

移ろいをお楽しみください。

¥1,100(税込)

内容量:35g(5g × 7包)
原材料:茶(国産)※飲料用ではございません

昨年の仕事です

ラベルとパッケージデザインを猿山が担当しました。“MORI BAR” オーナーバーテンダー毛利隆雄氏監修ブレンドウイスキー、「東京」の文字を書かれた方は、武家茶道 石州流伊佐派九世 磯野宗明氏です。