濱中史朗展 “alternative white” 展覧会風景@森岡書店

陶胎漆器(濱中史朗/無釉白磁、安西淳/漆下地、上塗、加藤由香子/加飾)

30部限定版(書籍 “alternative white” +平杯+専用函)。

濱中史朗展 “alternative white” Shiro HAMANAKA exhibition | ceramic works and photo books

濱中史朗展 “alternative white” 展覧会風景@さる山

書籍 “alternative white” 30部限定版(書籍 “alternative white” +平杯+専用函)。

骨壷と茶碗。

マグと小皿。

高坏と輪花大皿。

今年もパリからみきさんの絶品シュトーレンが届きました。

史朗さんが生けてくれました。

ワイン、花器、輪花皿。

マグ。

新しい釉薬のカップ。

頭碗。

濱中史朗展 “alternative white” Shiro HAMANAKA exhibition | ceramic works and photo books
https://guillemets.net/main/archives/2855

濱中史朗展 “alternative white” Shiro HAMANAKA exhibition | ceramic works and photo books


写真家みなもと忠之撮影による濱中史朗周辺を記録した写真集、“alternative white”を刊行致します。
上記内容の本冊と「さる山」での濱中史朗展案内状をまとめた別冊からなるものです。
本冊/AB判ドイツ装、別冊/AB判仮フランス装(300部限定)
写真/みなもと忠之
文/山本千夏
英訳及び仏訳/藤本香織
装釘/猿山修
印刷/株式会社豊文社印刷所
製本/誠製本株式会社
限定函/西尾彩
発行/引用符書店
販売価格/7,000円(税別)
「さる山」にて濱中史朗の新作と写真集、「森岡書店」では濱中史朗の無釉白磁に漆(安西淳)と加飾(加藤由香子)を施した陶胎漆器を展示販売致します。製本家の西尾彩製作専用函に写真集と濱中史朗の平杯を納めた限定版も用意し、両会場にて販売・予約を承ります。
濱中史朗展 “alternative white” 於「さる山」
・書籍 “alternative white”
・30部限定版(書籍 “alternative white” +平杯+専用函)
・濱中史朗作品
2017年12月9日(土)–17日(日)
1–6 pm 会期中無休
@「さる山」
106-0046
東京都港区元麻布3-12-46 和光マンション101
電話03-3401-5935
https://guillemets.net
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
濱中史朗展 “alternative white” 於「森岡書店」
・書籍 “alternative white”
・30部限定版(書籍 “alternative white” +平杯+専用函)
・陶胎漆器(濱中史朗/無釉白磁、安西淳/漆下地、上塗、加藤由香子/加飾)
2017年12月12日(火)–17日(日)
1–8 pm 会期中無休
@「森岡書店」
104-0061
東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1F
電話03-3535-5020
http://soken.moriokashoten.com
“alternative white” Shiro HAMANAKA exhibition
ceramic works and new photo books
December 9–17, 2017
1–6 pm open
at “SARUYAMA”
3-12-46-101 Motoazabu Minato Tokyo/1060046 Japan
phone 81(0)3-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
“alternative white” Shiro HAMANAKA/Jun Anzai/Yukako Kato exhibition
ceramics with lacquer works and new photo books
December 12–17, 2017
1–8 pm open
at “MORIOKA-SHOTEN”
Suzuki build. 1F 1-28-15 Ginza Chuou Tokyo/1040061 Japan
phone 81(0)3-3535-5020
http://soken.moriokashoten.com
photo book “alternative white”
ceramic works: Shiro Hamanaka
photography: Tadayuki Minamoto
text: Chinatsu Yamamoto
translation: Kaori Fujimoto
boxes for special edition: Aya Nishio
book design: Osamu Saruyama
printing: Houbunsha Printing Co., Ltd.
bookbinding: Makoto Bookbinding Co., Ltd.
published by guillemets layout studio, 2017
price: ¥7,000+tax
Shiro Hamanaka + OOYAGAMA website
http://ooyagama.com/
Please come see them.

陶胎漆器と濱中史朗の本

山口萩の濱中史朗さん製作無釉白磁に、石川輪島の安西淳さんが下地から上塗りまでを、加藤由香子さんには加飾を施してもらった陶胎漆器。
この年末、森岡書店にてギュメ発行の書籍(photo by Tadayuki Minamoto) “alternative white” と共にお披露目予定です。
乞うご期待!

内側は上塗り塗り立て、外側は銀箔貼りの黒化仕上。

銀や金の箔貼り仕上。

仕上途中のものなど。

さる山@松本69クラフトストリートから

kouro-b 濱中史朗/製作 猿山修/デザイン

オーバル皿 井山三希子作

カトラリーシリーズ ryo 田三金属/製造 竹俣勇壱/仕上監修 猿山修/デザイン

グラス 艸田正樹作

tayo テープディスペンサー、時計 長井製作所/製作 竹俣勇壱/仕上監修 猿山修/デザイン

バングル 竹俣勇壱作

グラス 艸田正樹作

会場となった、やまや別館。気持ちのいい場所でした。

tayo 時計 長井製作所/製作 竹俣勇壱/仕上監修 猿山修/デザイン

「繕う」黒田雪子展 “TSUKUROU—to repair things” Yukiko KURODA exhibition 展示風景 その二

濱中史朗作蓋付鉢。史朗さんの深い黒の釉薬に繊細に引かれた細い線が黒蒔絵のよう。

桃山から江戸にかけての瀬戸茶碗。銀と一部錫を蒔いています。

濱中史朗作茶碗。ぶち割れのものでしたが、繋いだ跡が分かりません。全体に拭き漆を施されているので、ほぼ陶胎漆器。しっとりとした艶が魅力的です。

13世紀ペルシャ碗の高台部分。金繕い。

「繕う」黒田雪子展 “TSUKUROU—to repair things” Yukiko KURODA exhibition 展示風景

濱中史朗さんの皿に鎹直し。

濱中史朗さんの蓋付き鉢に、黒蒔絵のような仕上げと銀繕い仕上げ。

濱中史朗さんの小鉢と古陶の油壺。

濱中史朗さんの杯に金繕い。

濱中史朗さんの大鉢に黒漆仕上げ。

濱中史朗さんの大鉢に黒漆仕上げ。

濱中史朗さんの花器に銀繕い。

濱中史朗さんの板皿に銀繕い。

19世紀のフランスオーバル皿に金銀繕い。

13世紀ペルシアの碗に金繕い。

古伊万里と李朝の小碗。

古瀬戸茶碗他。

「繕う」黒田雪子展 “TSUKUROU—to repair things” Yukiko KURODA exhibition

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「繕う」黒田雪子展
2016年12月20日(火)より28日(水)迄
open 1–6 pm 会期中無休
現在開催中の濱中史朗展(18日まで)に続いて、四度目の「繕う」展を催します。
今回は、二度目の展覧会でもお世話になった、黒田雪子さんの個展となりました。
さる山からお願いしている古物に加え、濱中史朗さんから多くの器を提供して頂いており、DMの器も史朗さんのものです。
彼の許で一度失われた機能が、黒田さんに美しく繕われ、濱中史朗新作展後のさる山に並びます。
皆様のご来場を、お待ちしております!
 
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酒や肴の宴の時を、
なにより尊ぶ好事家たち。
彼らはその大喜利に大役を果たす器々を、
まるで男や女を愛するがごとく愛す。
それがたとえどんなに粉々に砕けようとも
もう諦めよ、などという言葉は耳に入る由もない。
私はそんな人々や器をいとおしく思う。
もし壊れた器を美しく直すことができれば、
それは彼らの手から手へと流転しながら
さらに10年、50年、100年と生き続けるかもしれない。
そう思うと胸も高鳴るのだ。
——黒田雪子
黒田雪子ウェブサイト
http://www.kurodayukiko.com/
於「さる山」
東京都港区元麻布3-12-46和光マンション101
電話03-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
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“TSUKUROU —to repair things” Yukiko KURODA exhibition
December 20–28, 2016
1–6 pm open
Please come see them.
at “SARUYAMA”
3-12-46-101 Motoazabu Minato Tokyo/ 1060046 Japan
phone 81(0)3-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
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濱中史朗展@さる山 “alternative white” 会場風景を。

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濱中史朗展に届いた美味しいもの。 パリのMIkisさんから届いた絶品のシュトーレン。

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濱中史朗展に届いた美味しいもの。 鍵善喜房から別注の菊寿糖。なんと竹炭「黒」。 上品な甘さがたまりません。

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TORASRU coffee の副島さんに頂いた花。史朗さんが生けてくれました。

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TORASRU coffee の副島さんに頂いた花。史朗さんが生けてくれました。

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高野山の土を含む、深い色合いの湯呑。

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展覧会初日に鹿児島の松豊の松本さんから頂いたイタリアのヴィンテージワイン。誠に美味。

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濱中史朗展 “alternative white” Shiro HAMANAKA exhibition | ceramic works

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photos by Tadayuki MINAMOTO
“alternative white” 濱中史朗展
2016年12月10日(土)より18日(日)迄
open 1–6 pm 会期中無休
年の瀬恒例の濱中史朗展。
写真はもちろん、みなもと忠之さん。
史朗さんのつくる美しく、使い心地の好い器の評判は多くの方々に届いていることでしょう。
今年も行います!
皆様のご来場を、お待ちしております。
於「さる山」
東京都港区元麻布3-12-46和光マンション101
電話03-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
大屋窯ウェブサイト
http://ooyagama.com/
“alternative white”
Shiro HAMANAKA exhibition | ceramic works
December 10–18, 2016
1–6 pm open
Please come see them.
at “SARUYAMA”
3-12-46-101 Motoazabu Minato Tokyo/ 1060046 Japan
phone 81(0)3-3401-5935
https://guillemets.net/
http://www.facebook.com/guillemets.layout.studio.saruyama
OOYAGAMA website
http://ooyagama.com/

「猿山之道」@「荃二」上海 Osamu SARUYAMA “works of products”

上海で下記の展覧会を行ないます。
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「猿山之道」
2016年10月29日(周六)–11月6日(周日)
15:00–22:00
デザイナー在廊日
10月29日-10月30日
CAPIME coffee 珈琲会
10月29日 11:00–12:30|13:30–15:00
30日 11:00–12:30|13:30–15:00
各六席のみ、要予約。
出張珈琲店
10月29日–30日 15:30–19:30
日本のバリスタ、“CAPIME coffee” 亀谷夫妻の特别な一杯を。
「荃二」
上海市五原路76弄1号
花:13788945320
文:18621651927
Z:13916613222
 
「猿山之道」
2016年10月29日(周六)–11月6日(周日)
15:00–22:00
设计师在廊日
10月29日-10月30日
CAPIME coffee珈琲会
10月29日 11:00–12:30|13:30–15:00
30日 11:00–12:30|13:30–15:00
每场6席、需提前预约
出差珈琲站
10月29日–30日 15:30–19:30
特别的一杯,由日本咖啡师龟谷夫妇诚意奉上
「荃二」
上海市五原路76弄1号
花:13788945320
文:18621651927
Z:13916613222
猿山修
www.guillemets.net
CAPIME coffee
www.capime-coffee.com

「些事」というフリーペーパー

『些事』は、「ギュメレイアウトスタジオ+さる山」内「引用符書店」発行の冊子です、と印字されたA6判8頁のフリーペーパーを制作しています。直接お渡しできない方々もいらっしゃるので、現在発行している二巻の内容を一部(というか、その大半)紹介させてください。文章は全て山本千夏、第一巻の写真は猿山修、第二巻は上出恵悟によるものです。
 
第一巻 「濱中史朗」
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祈るかわりに
山口県萩、濱中史朗宅。決して明るくない部屋には横長の窓、斜めに射す光。薄ら照らされた横顔はx線撮影みたいに骨格を浮かび上がらせた。うつくしい形だ。
横顔を見せる彼は後頭部を見ている。ものを見るとき、自分の後頭部を器に重ねて見ようとしているのだという。自分以外のものを見ているようでいて、自分自身を見ている。あるものをいいと思うか思わないかの判断基準はすでに彼の中にある。ひとは潜在的に自分の持っている何かに惹かれるのかもしれない。頭という誰もが持っているもの。だからなのだろうか、彼の器に多くの人が惹かれるのは。
濱中史朗の作るスカルは頭−スカル−茶碗−湯呑といった具合に頭が抽象化されていくにつれ、実用性が増しているように見えて、心地よく手に添い馴染む丸みが茶碗や湯呑のそれとよく似ている。
彼が用いる代表的な意匠であるスタッズは、実は歯である。びっしりと並び鋭く切り出された形は、固い肉さえ噛み切る刃物のようなものであったと今更ながらに本来の性質を思い出させる。スタッズはひとつひとつ切り出される。聞いただけでも気の遠くなる細かくて単調な作業は、彼にとっては千羽鶴を折るようなものなのだという。それは自分のためではないし、何か願いを叶えるためでもない。ただ祈る行為そのもの。
洗練されていながら本能に訴えかけ、胸を衝き揺さぶるほど激しく、また安らかである。彼の器について語ろうとすると、初めて神饌を見た時の印象と重なる。神様に捧げるために串刺しにされた鹿や猪の頭。その恐ろしいこと、そしてうつくしいこと。一番大事な頭は神様へ、他の肉は神様と共に食す。
彼は器に自分の後頭部を見ている。生み出したものを捧げていると同時に、彼自身が捧げられるものそのものである。だから頭でなくてはならない。
当然ながら、彼にとって作ることは趣味ではないし、流行のような表面的なこととは関係がない。「創ること」しかなかった切実さが昇華して器になったのだ。それが、かっこいいと言われてわけも分からず手に取られる。何と素晴らしいことだろう。
 
バックボーン
濱中史朗とその器の骨格を成しているものは何だろう。彼の口から語られた一言一言がパズルのように組み合わさって姿を現しはしないだろうか。
八月九日生まれ。かつて、長崎に原爆が投下された日。二十代は出張料理人に付き日本中をまわった。料理だけでなく、室礼や花を学ぶ。様々な聖地といわれる場所を訪れた。萩に戻り、自身の器を作り続けると同時に、代表、職人として大屋窯を父から受け継ぐ。祖父は原爆投下の折、医師として広島に入った。早くに亡くなった叔父は診療放射線技師。白と黒は特別な色。汚いものがいいと思う。不に惹かれる。三種の神器に興味がある。
彼にまつわることを聞いても、器については結局、自分のことではないし自分が作っているのではないのだという。
その眼差しは自分自身と向き合うというより、少し先の「奥」を見ているようである。鏡に向かい合って自分の顔を見つめるのではなくて、手に持った鏡で自分の後頭部を映し、その像を正面の鏡で合わせ鏡にして見ているような感覚。試したことのあるひとなら誰でも想像がつくだろう。合わせ鏡をすると、前後左右が非常に曖昧になって触ろうとした箇所をうまく触ることも難しい。まるで自分の手ではないような気がしてきて、何とか触った箇所さえも自分の一部ではないような不思議な感覚に捕われる。合わせ鏡で見た自分の後頭部から入って、そのまま目を通して物事を見ているような距離が、彼にはある。切っても切れない一心同体のはずの自分自身に対して直でなくて、自分自身に後ろから入り直したような独特の距離。彼自身が器になって、何かで満たされ、そこからまた器が生まれるのだろうか。
彼は肝心なことは何もわからないというが、全てわかっているようにも見える。職人的な要素を含みながら、自身の器でしかない。洋の東でもあり西でもある、もしくはそのどちらでもない。簡素であり装飾的でもある。自然そのものであり人工でしかなく、いつまでも眺めていたいし毎日使いたい器でもある。
境をいくひと。後頭部からはまっすぐに背骨が伸び、頭は天に足は地に、背景には過去も現在も未来も広がっている。あわいに立ち、あらゆるあちらとこちらをつなげている。
どんなに言葉を尽くしても、やはり核心には迫れない。糸口を掴んだと思った矢先に軟体動物みたいにスルスルと逃げられる。骨抜きにされたのはこちらの方だと嘆くのが精一杯、まだまだ骨折りが必要なのである。
 
第二巻 「上出長右衛門窯」
saji.2
 
石の器
「重い」という言葉はあまりよい意味に使われないことが多い。最近の言葉使いでは、重いといえば、実際の重量のことよりは、面倒だとかいう意味も含まれるらしい。重い女と言われた日には、愛情も気遣いも存在さえも何もかもが否定されたような気になるに違いない。「重い」には、何となく暗くじめっとして深刻そうで、古く垢抜けない印象もある。
だけどさ、そんなに重いことは悪いことですか。
それじゃぁさ、軽いというのはそんなによいことですか。
別に過去のうらみを晴らそうとしている訳ではない。
器の話である。
上出長右衛門窯は明治十二年創業。現在では少なくなった、生地製作から絵付け、焼成まで一貫して手掛ける九谷焼の窯元である。そのため、絵付けもさることながら、轆轤の技術が大変高く、
生地の美しさは特筆すべきである。
BREAKFASTは、その生地を活かすため、あえて華やかな上絵付けはせず、高台に染付けの線一本という九谷焼らしからぬ、しかし窯の特徴をよく表す選択をした。上出長右衛門窯製作 、丸若屋制作、猿山修デザイン。丸若屋が運営するパリのお店NAKANIWAのためのオリジナルシリーズである。
フランスと日本の両方で愛用してもらえるよう、大きさや重さが熟考された。外国で使う場合、ナイフとフォークの使用を前提にしなければならない。そのためにはある程度の重さと厚み、そして丈夫さが必要である。そのどれもを上出長右衛門窯の生地は併せ持っていた。同時に、器を手に持つ習慣のある日本人には重過ぎてはいけない。
適度な重さは品格を伴う。もの作りの矜持を保ち、歴史に裏打ちされた知恵や技術から生まれる重さだからこそ、品格が伴うのだし、その品格は一朝一夕では表れないのである。軽くて薄いことは必ずしも美しいの条件ではない。すぐに時代に左右される軽薄さとは一線を画しながら、新しいことを取り入れる柔軟性を失わないこともまた、重過ぎない秘訣であろう。ほとんど無地、に挑戦したことは、その証である。
九谷焼は陶石と呼ばれる石が原料の磁器である。硬い陶石は細かく砕かれ、加工され、柔らかい粘土状の塊になる。これを成形、焼成すると、あの白くて滑らかな肌の柔らかささえ感じる器が出来上がる。ちょっとやそっとでは欠けたり割れたりしない硬さ以外は、荒々しい石の面影はない。それでも手にしっかりと、しかし適度な重さを感じる時、ひとは無意識に石を連想するのかもしれない。洗練されるほど、残された重さという自然が際立つ。自然とつながっているという感覚は、ひとに安心感を与える。だから、手にした時に心地よいのだろう。
世の中を見渡せば、どうも何でも軽くなり過ぎたのではないですか。
もう少しだけ、石のようにどっしり構えようではありませんか。
BREAKFASTを使う朝、流されることはない、これでよいのだと自分に立ち返り、今日も軽やかな足取りで街へ一歩を踏み出すのである

展覧会風景。

imageDMに使われた花入れと皿。
image銀閣慈照寺花方さんの花。
imageパリのみきさんから届いた絶品のシュトーレン。
image今年のスカル。
image掛花と史朗さんの入れた花。
image茶碗。
imageカップ。
imageスタッズの花器。
image上野雄次さん、登場。
imageimageimage次々といけこまれていきます。
“alternative white” exhibition/ ceramic works
濱中史朗展@さる山
2015年12月12日(土)より20日(日)迄
open 1—6 pm 会期中無休